デザイン思考ワークショップガイド

サービス開発チーム向け アイデアを具体策に絞り込むワークショップ手順

Tags: デザイン思考, ワークショップ, アイデア絞り込み, ソリューション開発, チーム実践

はじめに

デザイン思考のアイデア発想フェーズを経て、多様なアイデアが出揃ったものの、「どれを採用すべきか分からない」「本当に課題を解決できるアイデアなのか」「具体的にどう進めるべきか」といった壁に直面することは少なくありません。特にサービス開発チームでは、限られたリソースの中で最も効果的なソリューションを選択し、手戻りを最小限に抑えたいというニーズがあります。

この記事では、サービス開発チームが発想したアイデアを具体的な解決策として絞り込み、チームとして合意形成を行うためのワークショップ手順を解説します。このワークショップを通じて、曖昧なアイデアを形にし、次のプロトタイピングや開発へとスムーズに進めることが可能になります。

アイデア絞り込みワークショップの目的と効果

このワークショップの主な目的は、チームで発想した多くのアイデアの中から、ユーザー課題の解決に最も貢献し、実現可能性の高いアイデアを選び出すことです。

期待される効果は以下の通りです。

ワークショップの設計

参加者

推奨人数

3名〜8名程度。多すぎる場合は、アイデア発表や議論に時間がかかりすぎるため、小グループに分けるなどの工夫が必要です。

所要時間

アイデアの数やチームの議論の深さによりますが、一般的には2時間〜3時間程度を目安とします。アイデアの数が非常に多い場合は、複数回に分けて実施することも検討します。

必要な準備

ワークショップの具体的な進め方

ここでは、オンラインホワイトボードツール(Miroなどを想定)を用いた場合の一般的な手順を解説します。

ステップ1:アイデアの全体像を共有・整理する(20分)

ステップ2:アイデア評価の基準を設定・確認する(20分)

ステップ3:各アイデアを評価する(40分〜60分)

ステップ4:評価結果を分析し、絞り込みの手法を決める(20分)

ステップ5:絞り込んだアイデアを具体化する(30分)

ステップ6:次のアクションと役割分担を決める(10分)

ワークショップを成功させるためのヒント

よくある課題と対策

まとめ

アイデアを具体策に絞り込むワークショップは、デザイン思考プロセスにおける重要なステップです。このワークショップを通じて、チームは発想した多様なアイデアの中から、ユーザー課題解決に繋がり、実現可能性の高いソリューションを特定し、次の具体的なアクションへと繋げることができます。

この記事で紹介した手順やヒントを参考に、ぜひチームでアイデア絞り込みワークショップを実践してみてください。明確な基準に基づき、建設的な議論を行うことで、チームの開発効率を高め、より効果的なサービス開発を実現できるでしょう。