デザイン思考ワークショップガイド

サービス開発チーム向け 定義した課題に対し最適な解決策を選定するワークショップ手順

Tags: デザイン思考, ワークショップ, 解決策選定, アイデア評価, サービス開発, チームマネジメント

定義した課題に対し最適な解決策を選定するワークショップ手順

サービス開発において、顧客課題を明確に定義し、多様な解決策アイデアを生み出すことは重要なステップです。しかし、次に「どの解決策アイデアを具体化し、開発に進めるべきか」という判断に迷うことは少なくありません。複数のアイデアの中から、本当に顧客の課題を解決し、かつ実現可能な「最適な解決策」を見つけ出すプロセスは、開発の手戻りを減らし、リソースを有効活用するために不可欠です。

この課題解決策の評価・選定ワークショップは、チームが共通の評価基準に基づき、客観的にアイデアを検討し、合意形成を図ることを目的としています。本記事では、サービス開発チームのリーダーがチームで実践できる、具体的なワークショップの手順と進行のポイントを解説します。

ワークショップの目的と効果

このワークショップの主な目的は以下の通りです。

本ワークショップを実施することで、以下のような効果が期待できます。

ワークショップの準備

ワークショップを円滑に進めるためには、事前の準備が非常に重要です。

1. 対象となる課題とアイデアリストの共有

2. 解決策の評価基準の設定

3. 評価用フォーマット/ワークシートの準備

4. 参加者への事前連絡

ワークショップの手順(所要時間目安: 2〜3時間)

ステップ1: チェックイン&目的共有(15分)

ステップ2: 評価基準の確認・合意(30分)

ステップ3: 各解決策アイデアの発表・理解促進(30分〜1時間)

ステップ4: 評価の実施(30分〜1時間)

ステップ5: 評価結果の共有と議論(30分〜1時間)

ステップ6: 総合的な検討と選定(30分)

ステップ7: ネクストアクションの確認(15分)

ステップ8: チェックアウト(5分)

ツール活用のヒント

成功のためのポイント

まとめ

定義した顧客課題に対する最適な解決策を選定するワークショップは、サービス開発チームが手戻りを減らし、限られたリソースを最も効果的な方向に集中させるための重要なプロセスです。本記事で紹介した手順を参考に、評価基準の明確化、具体的な評価実施、そして理由に基づいた議論を通じて、チームで納得感のある解決策選定を実現してください。

選定された解決策は、次のプロトタイピングや検証といったステップへと繋がります。このワークショップを通じてチーム全体の課題解決能力を高め、より顧客に価値を届けられるサービス開発を目指しましょう。